世界に向けて野球普及活動vol.5小西美加 日本女子野球界のレジェンドが南米の野球普及を担う
皆さんは女子野球が世界でどのくらい盛んに行われているかご存知ですか?
あまり知られていませんが女子野球にもワールドカップがあり、日本代表は大会6連覇を達成するなど圧倒的な強さを誇っています。
日本は世界の女子野球界を牽引しており、海外に進出してプレーをしながら普及活動に貢献している日本の女子選手も多いです。
そして、日本にいながらも世界の野球普及活動に専念されている方もいることをご存知でしょうか。
今回インタビューにご協力いただいたのは女子プロ野球界のレジェンド・小西美加さんです。
小西さんは現在、京都文教大学 女子硬式野球部で総監督兼選手として活躍しています。
【小西美加(こにしみか)】1983年4月18日生まれ。京都府出身。
小学校4年生から少年野球を始め、中学校では陸上部、高校・短大ではソフトボール部で活動するも、短大2年次に野球への想いを捨てきれず受けた女子野球日本代表のセレクションに合格。女子野球W杯第2回、第3回、第5回の3大会で日本代表として活躍。2009年には女子プロ野球トライアウトを受け合格し、女子プロ野球リーグの第一人者として10年間第一線でリーグを牽引した。2019年11月に女子プロ野球を退団すると、同12月から世界に向けた野球普及活動【こにたんプロジェクト】を立ち上げ、現在は京都文教大学女子硬式野球部で総監督兼選手としても活躍しています。
小西さんは女子プロ野球界のレジェンドとして有名な方です。
以前からSNSを通じて【こにたんプロジェクト】のことは知っていて、いつかお話を聞かせてもらいたいという想いがありました。
今回は「世界に向けて野球普及活動」Vol.5 南アメリカ編として、小西さんにお話を聞かせていただきました!
皆さんぜひ最後までご覧ください。
ブラジル・パラグアイで野球普及活動 こにたんプロジェクトとは
── 『こにたんプロジェクト』少し拝見させていただきました。具体的にどういったことをされてるかお聞きしてもいいですか?
小西さん:【全世界の野球普及活動】っていうネーミングにはしてるんやけど…
こにたんプロジェクト1回目は、日系社会の歴史がある南米からお声がかかって、JICA日系研修の『日本と南米の野球を繋いでいこう』っていう活動の講師として2018年に呼んでもらったんよ。
── 2018年ということは、小西さん女子プロ野球選手時代ですよね?
小西さん:そうそう。
そんで、2018年・19年・20年って講師として女子野球代表としてお話をさせてもらってる中で、「南米の女子野球がなかなか発展しないので、手伝ってほしい。」っていう声があったことがきっかけで、「男女関係なく子供たちにグローブやボールのプレゼントをして、野球教室をする」っていう活動を、南米10ヶ所(ブラジル6ヶ所・パラグアイ4ヶ所)で開催してきたのが『こにたんプロジェクト第1弾』
── 第2弾はこれからですか?
小西さん:第2弾・第3弾は今度アフリカをイメージしてたんだけど、ちょっとコロナで流れてしまって。コロナが終わり次第、即アフリカに行こうとは思ってるんやけど、アフリカ行ったり、次はヨーロッパ行ったり、アジア系にも行ったり、全世界を毎年回りたいとも思っていて、JICAとはまた別の組織として、日本人が世界で指導や道具提供をして、野球普及のためのきっかけ作りとして何かできひんかなっていうことをするのが『こにたんプロジェクト』
── こにたんプロジェクトの流れはどんな感じですか?
小西さん:まず現地に行って「初めまして。野球しましょう!」で、3-4時間一緒に野球するねん。ウォーミングアップ・ボールの捕り方・投げ方・打ち方・走り方を教えて、ゲームしましょう!って楽しいところまで全部やって、最後に「今使ってたグローブ持って帰ってね。ボールどうぞ。」と。他にもグローブのコインケース渡したり、帽子あげたり、お守りあげたりとかして、バイバーイ!っていう感じやね。
── 参加される方はどのくらいの年齢層ですか?
小西さん:現地の人に集めてもらってるんやけど、4歳から高校生までかな。幅広く集めて、多いところは前半・後半にわけてやったりしてる。YouTubeでも紹介してるからそっちも見てみて!
今回は【こにたんプロジェクト】のことをメインにお話聞かせていただきました。
現在はコロナウイルスの関係で海外のプロジェクトは活動できていないとのことでしたが、この状況が落ち着いたらすぐにでも活動を再開したいという強い気持ちや、国内外の子供たちに野球の楽しさが伝わり皆が笑顔になっていくのが嬉しい!と話す小西さんの顔が本当に輝いていたことがとても印象に残りました。