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“関東準硬式レディース”栃木さくらカップに参加

先日、関東地区大学準硬式野球連盟では「女子準硬式野球準備委員会」が立ち上がり、「女子選手の積極的な受け入れ」を表明。女子選手を受け入れる体制作りの第一歩として、関東連盟の各大学から女子選手が集まり、『関東準硬式レディース』を結成し、女子硬式野球の大会である『栃木さくらカップ』に参加した。

関東準硬式レディース・さくらカップへの参加メンバー

守備氏名学年現所属高校部活
投手川上 さくら3年高崎健康福祉大学高崎健康福祉大学高崎ソフトボール部
投手新坂 優希2年☆共栄大学花咲徳栄女子硬式野球部
捕手河嶋 明花4年☆東京大学(聖心女子大学)春日部東☆男子バレー部
内野手河野 祐子4年☆東京大学(清泉女子大学)清泉女学院ソフトボール部
内野手近藤 日南3年☆共栄大学花咲徳栄女子硬式野球部
内野手岩上 遥香3年☆東京大学(東京女子大学)國學院大學栃木
内野手市川 真悠3年☆日本獣医生命科学大学大東文化大学第一ソフトボール部
内野手笠原 唯来1年☆日本獣医生命科学大学都立瑞穂農芸ソフトボール部
内野手片野 妃奈1年☆群馬大学熊谷女子ソフトボール部
外野手塩谷 彩4年☆東京大学(十文字学園女子大学)富士見ソフトボール部
外野手千葉 愛澄2年☆横浜国立大学本庄東
外野手染谷 樹吹2年☆共栄大学花咲徳栄女子硬式野球部
☆はマネージャー

今大会には、大学の準硬式野球部でも選手として活動する1名と、マネージャーとして活動する11名の計12名の選手が参加。“女子準硬式野球”の歴史を創る大きな一歩を踏み出した

vs埼玉西武ライオンズ・レディース 試合結果

8月9日に予定されていた1回戦は相手チームの棄権により不戦勝に。8月10日に行われた2回戦では昨年度覇者で日本代表選手も多く擁する埼玉西武ライオンズ・レディースとの対戦となった

関東準硬式レディースは初回、チーム唯一の選手で先発投手を務めた3番川上さくらが二死から三塁打を放つも後続が続かず無得点。その裏の守りでは西武打線からなかなかアウトを奪うことができず6失点。

さらに2回裏にも1点を失い、7点を追う展開となった3回表、9番河嶋明花、2番千葉愛澄が安打を放ち二死一二塁のチャンスを作ると、3番川上がセンター前に2本目の安打を放ち、2塁走者がホームイン。大会初得点を記録した。続く3回裏を0点に抑え、反撃の兆しを見せるも4回裏に4点を失い、大会規定4回コールドで敗戦。初参加となった大会を勝利で飾ることはできなかった。

3番投手として出場、2安打1打点の活躍・川上さくら選手

勝ち上がった埼玉西武ライオンズ・レディースはその後、IPU環太平洋大学・エイジェックを撃破し、大会2連覇を達成した

川上さくら選手・河嶋明花選手インタビュー

今大会に唯一の選手として参加し主将を務めた川上さくら選手、キャッチャーとして出場し唯一のホームインを記録した河嶋明花選手に感想をお話しいただきました。

── 試合、お疲れ様でした。まずは今回の大会を振り返っての感想をそれぞれお願いします。

河嶋選手:東大の他のマネージャーが参加するということで、「私も参加するか」というくらいの軽い気持ちで参加しましたが、終わってみればすごく良い経験だったなと思います。私自身がプレーしていたのが中学までで、最後の大会でも思うように結果は残せていなかったので、その後悔を今回のさくらカップで果たせたというか、これで選手としてやっと満足のいく引退ができました。この大会を通して出会った人たちともすごく仲良くなれたので、参加してすごく良かったなと思います。

川上選手:さくらカップは凄い楽しい大会でした。普段選手として活動しているのは私一人で、周りは全員知らない人だったので、最初は凄く不安でしたが、練習していくうちにみんなと喋れる様にもなりました。練習から雰囲気が良く、試合も技術的には劣る部分はたくさんありましたが、雰囲気はどのチームよりも良かったと思います。みんなで声を出して助け合って、本当に良いチームでプレーできたなと思います。河嶋さんも言っていましたが、このチームができたことで色んな人と関われたし、出会えたことも嬉しいなと思います。

── 河嶋さんは普段はマネージャー、選手経験は中学のソフトボールまでということでしたが、久しぶりに選手として活動していかがでしたか?

河嶋選手:普段から準硬の練習にも混ざっていたので、そこまでブランクは感じませんでした。東大の準硬は選手も少ないので、セカンド・ショートが怪我などで足りない時にゲッツーの練習に入ったりというように、ボールを使った練習にも結構参加していましたので。

── 河嶋さんと川上さんでバッテリーを組んでみていかがでしたか?

河嶋選手:さっちゃん(川上選手)はピッチャーをやったことがないということでしたが、それが不思議なくらい良いピッチャーでした。

川上選手:大会の時は本当にストライクが入らなくてどうしようかと思いましたが、キャッチャーの河嶋さんが下にいったボールも止めてくれたり、凄く声をかけてくれたので、凄く助けられました。気持ち的な面で『相手が強い』と思ってしまう部分があり、自分が思うような球が投げれないという感じでした。

── 対戦した埼玉西武ライオンズ・レディースの印象を教えてください。

河嶋選手:男子と同じような打球を飛ばすし、太ももや足の形、腕や肩の筋肉のつき方をみても凄く鍛えているなと。西武以外の他の参加チームの方々をみてもそうですが、身体付きから違うなと思いました。私が想像していた以上に実力が高かったというか、『凄いな』という一言に尽きます。

川上選手:スイングには力強さがあり、守備も動きが良いことはもちろんですが、体格の面でも普通に歩いているだけで格好良いというか、筋肉の付き方とか凄く強そうだなという印象を受けました。監督さんには「気持ちで負けてなければそんなに打たれないし、大丈夫だよ」とは言われていたのですが、やっぱり投げていると威圧感を感じたり、打たれた時に「凄い飛ばされたな」とネガティブになってしまいました。気持ちで負けないようにとは思っていたのですが、それでも押されてしまうような雰囲気や威圧感を凄く感じました。

── 打撃面では、川上さんは2安打1打点、河嶋さんは1安打1得点の活躍でした。お二人それぞれ、打席での感想をお願いします。

川上選手:普段男子の中で練習していているので、スピード感の部分で「ボールはみやすいな」と思いました。また、普段は硬式用、この大会は中学硬式用のバットと普段よりも軽くて振りやすいバットだったので、結果を残すことができたと思います。

河嶋選手:左の変則的なピッチャーと対戦したことがなく、びっくりして1球目は思い切り空振りしてしまいました。ただ、キャッチャーをやっていて審判が外を広くとっているイメージだったので、見逃し三振にならないように思い切って振りました。その結果、いいところに落ちてくれました。本当にまぐれだとは思います(笑)その後、チームで唯一ホームインできて、ベンチが嬉しそうに迎え入れてくれて「1点取れた!!」とみんなで喜べたことは本当に良かったです。

── 関東準硬式レディースとして初めての大会を終えたばかりですが、今後もこの様な取り組みに参加していきたいと思いますか?

河嶋選手:私は4年生なので選手としては引退ですが、みんなと凄く仲良くなれたので、これきりの縁だと寂しいなと。来年も活動があれば応援にいきたいなと思います。

川上選手:学生委員や連盟の方々がこの活動を続けてくださるのであれば、4年生の最後まで参加したいなと思います。実習などもあるので、必ずしも全ての活動に参加できるとは限りませんが、練習や試合、大会に参加できるのであればぜひ参加したいです。

── 今回の大会を通して、来年以降はどのようなチームづくりや戦い方をしたいと感じましたか?

川上選手:ピッチャーとして投げていて、バックはしっかりと守ってくれる安心感があったので、バッティングももう少し強化できたらいいなと思いました。なかなか全体で練習をすることが難しいですが、時間をかけないと連携プレーなどは難しいと思うので、チームで練習できる時間を増やして、実践的な練習をもっと積んだ上で大会に望むことができたらいいなと思います。

── 河嶋さんはOGという立場になりますが、今後の関東準硬式レディースに期待することはどの様なことですか?

河嶋選手:まずはもっとたくさん参加してくれたらいいなと思います。今回の大会には出られなかった女子選手たちにも早い段階から声をかけて参加してもらいたいです。そして、もっと練習ができる時間が増えたらとも思います。今回の練習では走塁練習が一回もできなかったので、ランナーに出た時に「スライディングしなきゃいけないのかな?どうしよう…」と思っていたので(笑)さらに実践的な練習ができれば良いですが、それでも日数的には難しい部分もあると思うので、みんなが元気に楽しく野球をしてくれることが1番だと思います。

── 最後に、準硬式野球部への入部や準硬式レディースの活動に参加することを迷っている女子選手に向けて、来年もこの活動に参加する川上さんからメッセージをお願いします。

川上選手:大学準硬式野球部で男子の中で活動となると、活躍できる機会は凄く少ないですが、今回のような女子のチームがあれば活躍の可能性は凄く広がるし、女子のチームがあるということで準硬に入ってくる選手も増えてくると思います。入部や参加を迷っている人はぜひ入って欲しいと思います。今回の活動・大会に参加した経験者として、一度参加してもらえればこの楽しさは分かると思います!!

── 大会の様子や今回の取材中のお二人の雰囲気を見ても、参加した選手同士が仲が良く、凄く楽しんで活動できたということが伝わってきました。今日は取材にご協力いただきありがとうございました。

関東連盟の連合チームとして大会に参加し、新たな歴史を刻んだ“女子準硬式野球”。今回の関東準硬式レディースの様な特殊なチームが大会に参加できるなど、選手が様々な活躍の方法があることも女子野球の魅力の一つ。これは学生主体の運営で、女子連合チームの結成などの柔軟な運営を行っている大学準硬式野球にも同じことが言える。

まだまだ発展の途中である女子野球界に準硬式野球はどの様なムーブメントを起こすことができるのか。今後の活動にも目が離せません。

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