女性アスリート必読!スポーツ貧血の理解と対策法
貧血になったことはありますか?
女性は、月経や食習慣の影響で貧血になりやすいとされています。
その中でもスポーツをやっている方はアスリート特有の要因があり、さらに貧血のリスクが高くなることが分かっています。
この記事では、女性アスリートの貧血とその予防・改善方法についてご紹介します。
貧血に関する正しい知識と予防改善方法を学び、健康的なスポーツライフを過ごしましょう!
貧血とは何か?
貧血とは、酸素を全身へ運搬する役割を持つ血液中の”ヘモグロビン”が減少することで、全身が酸欠状態になることをいいます。
この状態になると、全身の組織や臓器への酸素供給が十分にできていないため、さまざまな体調不良を引き起こす可能性があります。
貧血の症状は、疲労感、息切れ、めまい、手足の冷え、頭痛、不整脈などがあります。
重度の貧血や長期間続く貧血は、重大な健康問題を引き起こす可能性がありますので、症状がある場合は医療機関を受診することが重要です。
女性アスリートと貧血
貧血の中でも、女性アスリートが引き起こしてしまうのが”スポーツ貧血”です。
スポーツ貧血は「鉄欠乏性貧血」「溶血性貧血」の2つと言われています。
鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血とは、何らかの要因で体内の鉄が不足し、十分にヘモグロビンが生成できなくなることで生じる貧血です。
鉄欠性貧血の典型的な症状は、疲労感、眩暈、顔色が悪い、爪が上向きに反る、食欲不振などです。
鉄欠乏性貧血は、食事からの鉄の摂取不足、消化管からの鉄の吸収障害、妊娠による鉄の需要の増加、月経過多などの様々な原因があります。
溶血性貧血
走る飛ぶの動作は足裏へ強い衝撃と負荷がかかります。
スポーツによる繰り返しの足裏への衝撃や負荷は、血液中の赤血球を破壊してしまいます。
その結果、ヘモグロビンは血液中に放出され、酸素が十分に運搬されず全身が酸欠状態になってしまうのです。
症状は、黄疸や尿が褐色になるなどがあります。
陸上競技やバレーボール、持久型スポーツなどは、脚への負荷が多く溶血性貧血になりやすいと言われています。
貧血がパフォーマンスに及ぼす影響
体力、持久力の低下
赤血球の主要な役割は、肺から体全体に酸素を運ぶことです。
貧血になると、体が必要とする酸素を適切に供給する能力が低下します。
結果として、一般的な疲労感や運動における持久力の低下が見られます。
心臓の負担増加
貧血状態では、心臓は体の各部位に酸素を適切に供給するために余分に働く必要があります。
これにより、心拍数が増加したり心臓に過剰なストレスがかかる可能性があります。
回復力の低下
貧血により体全体の酸素供給が低下すると、筋肉の修復や回復能力も低下します。
これはトレーニングの効率性を低下させ、怪我や過労のリスクを増大させます。
集中力と意識の低下
脳への酸素供給が不十分になると、集中力や意識が低下します。
これは競技におけるパフォーマンス、特に判断力や戦略的思考を必要とするスポーツに悪影響を及ぼします。
貧血は女性アスリートのパフォーマンスに深刻な影響を及ぼします。
そうならないためにも貧血の予防改善方法について知っていきましょう。
貧血の予防と対策方法
貧血の予防と改善には主に以下のような方法があります。
バランスの良い食事
食事で赤血球の生成に必要な「鉄分」「ビタミンB12」「葉酸」鉄分の吸収を促進する「ビタミンC」の摂取を心がけましょう。
これらの栄養素は肉類、魚介類、豆類、緑黄色野菜、果物などから得られます。
バランスの良い食事することが、貧血予防に繋がります。
また、調理の際に鉄の料理器具を使用することで食材に鉄が溶け出すとも言われています。
栄養補給
ダイエットや特定の食事制限、吸収不良などで食事から必要な栄養素を摂取できない場合は、医師や栄養士の指導のもとでサプリメントを使う方法があります。
定期的な健康チェック
早期に貧血の兆候を発見するために、定期的な健康チェックを受けることが重要です。
特に、月経量が多い女性や、運動量が多いアスリートは、鉄欠乏性貧血のリスクが高まるため注意が必要です。
適切な運動
適度な運動は血液の循環を促進し、酸素と栄養素の身体全体への分配を改善します。
しかし、過度な運動は反対に鉄欠乏を引き起こす可能性があるため、適切なバランスが求められます。
貧血の症状がある場合や、貧血の予防・改善策を考える際は、医療専門家との相談が必要です。
一部の貧血は深刻な医療状況の兆候である可能性もあるため、専門的な治療が必要な場合があります。
最後に
女性アスリートにとって”貧血”はパフォーマンスを低下させ、トレーニング効率を損ない、最終的には健康を危険にさらします。
バランスの良い食事と適切な休息、そして医療専門家との相談により、女性アスリートは貧血から身を守ることができます。
しっかり貧血を予防改善し、最高のパフォーマンスをできるようにしていきましょう。