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「プロ野球選手から大学生へ」平成国際大学・久保夏葵

以前、「スポーツ選手のセカンドキャリア」として徳島県阿南市役所で働く龍田美咲さんのことをご紹介させていただきました。

今回はセカンドキャリアとして「大学入学」を選択したスポーツ選手にインタビュー。

日本では大学入学の4月1日時点で18歳以上であれば大学受験が認められるので、一度社会に出たとしても大学に入学することは可能なのです。

ということで「大学へ進んだ元女子プロ野球選手」第一回として、久保夏葵選手に取材させていただきました。

彼女は女子プロ野球を後、1年間は社会人チームでプレーをしていましたが、今年平成国際大学へ入学しました。

【久保夏葵(くぼなつき)】1999年7月24日生まれ。岩手県八幡平市出身。
小学校1年生の時に兄と共に野球を始め、中学生から硬式野球を始める。高校は高知県の室戸高校女子硬式野球部でポジションは投手。高校3年生の6月に行われた女子プロ野球入団テストに合格し、高校卒業後は女子プロ野球の育成球団レイア・愛知ディオーネで2年間活動。。女子プロ野球引退後は女子社会人チーム兵庫ブルーサンダーズに1年間所属した後、教員免許取得を目指し、現在は平成国際大学に在籍しています。

201514歳室戸高校 女子硬式野球部
2017.617歳女子プロ野球入団テスト合格 
2018.318歳育成球団レイア
201919歳愛知ディオーネ
2019.1120歳女子プロ野球引退
202020歳兵庫ブルーサンダース
202121歳平成国際大学 女子硬式野球部

社会人を3年間経験したのちに、大学入学を決意した久保選手に

「なぜ大学進学を決意したの?」

「社会人から大学生になって変わったことは?」

「今後の目標は?

というテーマでインタビューしていきました。

是非最後までご覧ください。

知らない間にグローブをはめてた幼少期 女子プロ野球選手への一歩目

── 野球を始めたきっかけはなんですか?

久保選手:小学校一年生くらいの時に、二つ上の兄が野球を始めると言って家族でグローブを買いに行きました。その時に、私は記憶にないのですが、知らないうちにグローブを持ってて、「私はこれ!」って離さなかったらしいんです。親がしょうがないかなって感じで買ってくれたみたいで、それから兄とキャッチボールをするようになって、知らない間に野球にのめり込んでいきました。

── 中学校時代はどうされていましたか?

久保選手:近くの硬式野球チームに入っていました。

── 学校の部活動には所属していなかったのですか?

久保選手:化学部でしたが、学校以外でスポーツをやっている人は基本化学部に入っていたので、特に問題はありませんでした。

── 中学生の頃は、周りに女子選手はいましたか?

久保選手:いなかったです。
小学校でやめてしまう子が多くて、続けていてもソフトボールに行ってしまう子がほとんどでした。私が通っていた中学校にはソフトボール部はなかったので、周りで野球を続けていた女子選手はいなかったです。

── 中学校の軟式野球部に入ろうとは思わなかったですか?

久保選手:思わなかったです。
兄が硬式野球チームに入っていたので、高校からは硬式野球になるから、それなら中学から硬式野球やろうと思って硬式野球チームを選びました。

熱い気持ちを持って県外の女子硬式野球部へ

── 高校で硬式野球をやると決めていたということは、中学生の時点で女子硬式野球部があることを知っていた?

久保選手:はい、知っていました。

── 初めて知ったきっかけはなんですか?

久保選手:小学校4年生の時に、一度だけ少し離れたシニアのチームに入ってたことがありました。

一年くらいでやめて、その時は軟式に戻ったんですが。
それで、その時のチームに中学3年生の女子選手がいて、その方が埼玉栄高校に進学したというのを聞いて、それから高校女子野球について知りました。

── 室戸高校に進学を決めた理由はなんですか?

久保選手:最初は新聞に室戸高校女子硬式野球部の記事が入っていて、それを見て一回体験行ってみようと思い体験に行きました。
体験に行った時はまだ部員が7人くらいしかいなかったのですが、その時に周りの人が休憩している時もずっと練習をしている先輩がいて、その姿がすごくカッコ良くて、その先輩に憧れてというのが一つの理由です。あとは県立高校だったので、親にもあまり負担がかからないかなと思ったのが理由でもあります。

── 親元を離れることに不安はありませんでしたか?

久保選手:その時は東北にまだ女子硬式野球部のある学校がなかったので、県外に出ることは確実な条件でしたし、親も野球をするならどこでもいいよと言ってくれていたので不安は特になかったです。
むしろ頑張ろう!と燃えていました。

── 現在は岩手県に女子硬式野球部できましたよね

久保選手:花巻東高校と、盛岡誠桜高校に。

でもまだ人数はそろっていないかと思います。

── 女子プロ野球のセレクションを受けようと思ったきっかけは?

久保選手:1年生の夏に初めて女子の大会に出たのですが、その時に女子プロ野球選手の方々が運営で来てくれていて、それを見て、あ、こんなに選手がいるんだ、私もレベルの高いところで野球をやりたい。と思ったのが女子プロ野球選手を目指したきっかけでした。

社会人から大学生へ。進学を決めた理由は

── 女子プロ野球引退後の進路はいつ決められましたか?

久保選手:自分の中で、女子プロ野球を最後に野球はやめようかなと思っていました。
でも時期が時期でしたし、就職となっても高卒で特に資格を持っていたわけでもなかったので、どうしよう…。となっていた時に兵庫ブルーサンダースのことを聞いて、話を聞いてみたいなと思い、聞きに行きました。
話を聞きに行ってみて、仕事の条件も野球の条件も良かったのでそこで入部することを決めました。

── 大学進学を決めた理由は?

久保選手:いろんな人に相談をして、教員免許を取りたいなと思いました。
中学生の時に一度、平成国際大学女子硬式野球部監督の濱本監督と話をしたことがあり、わざわざ岩手県まで来てくれました。
その時は高校の話で花咲徳栄高校に来ませんか。といった話でしたが、大学入学を考えた時にそういえば濱本監督と以前話したことがあるな〜と思い、その時ちょうど高校の時の監督だった西内監督(現在高知中央高校の監督)に進路の相談をしていて、西内監督から「明後日あたりに濱本監督と会うからこいよ!」と言われて濱本監督とお話する機会ができました。
そこで色々と大学のことなどお話聞かせてもらって、条件がすごく良かったので平成国際大学に入学しようと決めました。

── 専攻科目は何を取っていますか?

久保選手:保健体育の教員免許を取得したいので、保健体育です。

── 勉強は大変ですか?

久保選手:今はコロナの影響もあって授業がオンラインなので大変ってほどではないです。練習もしっかり時間取れています。

── 社会人を経験してからの大学生で、現在変わったことはありますか?

久保選手:勉強しながら部活動として野球をするので、授業があることで練習に遅れて参加したり、練習に行けなかったりすることがあります。
「学生の本業は勉強」だからしょうがないことなんだけど、個人的にもどかしい気持ちになる時があります。

── チームメイトとはどんな感じでしょうか?

久保選手:お互いどう接していいかわかんないというのがあって最初はやはり不安でした。
しかしキャプテンや4年生のみんなが中心になって色々声をかけてくれたりしてくれたのですぐに馴染むことができました。

── まだ早いですが、大学卒業後は何をしたいか考えていますか?

久保選手:卒業の時点で教員免許は取れているので、教員しながら野球の指導者として働く道を考えてはいます。
でも実際は私が卒業する3年後に高校があるのかっていうとそれはわからないので、今はとりあえずできることをやって、その時にある選択肢の中で考えようかなと思っています。

── 地元に帰ろうとは考えていないですか?

久保選手:特に考えていないです。
場所も特に拘らないですし、その時に高校がなかったら野球に関わる何かをして、いつか教員免許を生かせる時が来た時にそれが使えたらいいかなと思っています。

──  では最後に今後の目標を教えてください。

久保選手:今後の目標はまずは教員免許をとることです。
野球では、今年の目標が日本一奪還でしたが、達成できなかったので日本一奪還に向けてやっていきたいなと思っています。
副キャプテンという役職にもつかせてもらったので責任感をしっかり持って今までの経験をチームの子達に伝えて、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。

── 本日はありがとうございました。

久保選手:ありがとうございました。

女子プロ野球レイア(右上:久保選手)

久保選手は高校卒業後、2年間はプロ野球選手として社会人を経験し、1年間は企業チームとして活動をした後に将来を考えて大学に入学するという、22才という若さで様々な経験をしています。

大変なことは多いと思いますが、教員免許を取得するという目標を持って勉強も野球も頑張っている久保選手の姿は本当にかっこいいと思います。

高校卒業後の進路としては、社会人になるか大学や専門学校に進学するかという選択になると思います。
義務教育ではないので進路は人それぞれですが、「なんとなくみんなが行くから大学に」「特にやりたいことはないから社会人に」という風に決めてしまうのはもったいないと私は思います。

久保選手のように、好きなことにまずは全力で挑戦をして、それから将来のことを考えるのも可能です。
自分の将来を考えて挑戦していくかっこいい久保選手のことをこれからも応援していきたいと思います。

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