アスリートの腰の怪我完全ガイド!
多くのアスリートが共通して悩む腰の怪我。
残念ながら、腰の怪我でアスリートの引退を余儀なくされることも。
この記事では、腰の怪我について紹介していきます。
腰の怪我に関する理解を深め、安全なスポーツパフォーマンスを目指しましょう!
腰椎椎間板ヘルニア
◎腰椎椎間板ヘルニアとは?
腰椎椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気です。
起こりやすい位置は第4腰椎と第5腰椎の間で、次いで多いのが第5腰椎と第1仙椎の間です。
◯症状
- 激しい腰痛
- お尻から下半身への痺れ
- 思うように足が動かない
- 力が入らない
特にお尻から下半身への痺れは『坐骨神経痛』と呼ばれ多くの人が悩んでいます。
◯治すには?
症状を持つ全体の8割の方は安静いれば自然に回復するとされています。
他の治療法としては、手術や注射、装具(コルセット)による治療などが挙げられます。
腰椎分離症
◎腰椎分離症とは?
腰椎分離症は、スポーツなどの衝撃により椎弓が分離して椎骨が前方にずれる病気です。
骨の分離が引き金となって、腰椎が前方や後方にずれることで神経が圧迫されます。
腰椎分離症は一部にひびが入った状態の『初期』、分離が進む『進行期』、完全に分離した『終末期』の3段階に分けられます。
骨がまだ十分に出来ていない、成長期のアスリートに多くみられます。
◯症状
- 激しい腰痛
- お尻から下半身への痺れ
◯治すには?
腰椎分離症は早期発見・早期治療が重要です。
初期・進行期では、骨癒合が可能のためコルセットを着用し状態に応じて約3ヶ月〜12ヶ月間の安静にし、治療を行います。
骨が完全に離れ偽関節となってしまった終末期では骨癒合は見込めません。
そのため、痛みをコントロールすることが目的になります。
場合によってはスクリューを使用して骨を固定する手術を行うことがあります。
腰の怪我の多いスポーツは?
腰の怪我が多いスポーツの特徴はひねりと反りの要素があることです。
代表的なスポーツは以下の通りです。
ひねりの多いスポーツ
- 野球
- サッカー
- バレーボール
- バスケットボール
反りの多いスポーツ
- 競泳
- 体操
- 陸上競技
まとめ
今回は腰の怪我についてお話ししてきました。
実は編集者の私、ヘルニアも分離症も経験しています(泣)
分離症は終末期で、スクリューによる固定手術を受けました。
もっと早く病院へ行っていれば早期発見できたのに…と後悔しています。
腰の怪我は『早期発見・早期治療』がとても重要です。
少しでも腰が痛かったり、足の痺れがある方は一度専門家に診ていただくことをお勧めします。
手遅れになる前に、気になる方は早めに病院へ!